2009年10月アーカイブ
樹齢350年。幹周り6m。県の天然記念物指定。
樹勢の弱った松を樹木医の診断によって支柱と樹皮を覆う事業がおこなわれています。
支柱工事では、幹の1m横を掘ってコンクリートを打ち、鉄パイプを立てました。
工事を見守っていた保存会の中川吉右ェ門会長や副島徹夫氏は言います。
「太い根が現れてその根は残してほしい」お願いすると「工事仕様書の通りに行ないます」と聞
いてもらえなかった。多くの根が切られてしまった。
また根の上にバラスを厚く敷き詰めてしまった。
私は"村雨の松"の工事を見せていただいて、この工事は松を弱られ、枯れを促進させてしまう
工事ではなかったか。
市や県の役人は現地を見て工事を発注したのか疑問です。
この工事は松を助け、活かす工事ではないことはすぐにわかります。
"村雨の松"は県の宝ものではなく国の宝ものと言える松に位置づけできる松です。
海上保安庁の車が松の根を踏み固めています。ただちに移転させなくては宝物が守れません。
この松は40年の前に樹勢回復のため炭を埋めたと聞きます。
バラスを取り除き、車の踏みつけを止めて、炭を入れることが急務です。
佐渡市立真野小学校のクロマツは子供たちの遊び場です。
笹本芳廣校長は「子供達は松の幹に股を開いて上り、根上がりの松は宝物探しになっています」。
その大切なマツに元気がありません。
校庭11本の松に炭と木酢液を撒いて元気を取り戻します。
クロマツはゆっくりと弱ってきて葉が付いていない枝が見えます。
すでに枯れて切り倒された松もあります。
太さは63cm・樹高20mクラスの松もあります。
枝を伸ばした松の枝下を唐鍬で掘り、炭を入れました。中川先生は耕運機で掘ります。
炭は125kg入れました。
もみ殻炭も入れました。木酢液は300倍に薄めて450L撒きました。

中川清太郎先生は「炭を入れた松が何年たったら元気になってくるのか、毎日、毎年観察して
いきます。その経過は市の広報に載せていきます」と。
笹本芳廣校長は「炭や道具を持ってきて松を助けてくれました。感謝します」。
晴天にも恵まれ楽しく炭入れができました。
火鉢をいただいて、昨晩火を入れました。
新潟県津南町で火おこし器、十能、金網を手に入れました。
関東の金物屋ではなかなか見つけられなかっただけに感動です。
それに千円ちょっとの安さ、また感動。
火おこし器に炭を載せてガスコンロに乗せて火をつけました。
起きた火を火鉢に移すといつの間にか消えてしまいました。
ガスコンロに乗せて火をつけると、熱センサーで火が小さくなってしまって炭に火がのってくれ
ません。
3回目に成功しました。