木がどういう原理で枯れるのかわかっていなかった。
このたび河川協会の講演集として一冊にまとまった。
大森禎子博士が「NHKで酸性雨が降ると樹木の葉から栄養分が抜けていく」と発表した。
私はすぐ大森先生に連絡を入れた。「本物を見てください」。その現地入りが1995年1月15日の
冬の太郎山だった。縞枯れの残る太郎山に都合5回程案内した。
ここで得られたデータが後の研究のベースになったという。
海外調査には南アメリカ・フエゴ島、ニュージーランド・南島、ヨーロッパ、アメリカご一緒させてい
ただいた。ここでもあらゆる木が枯れていた。
南極に近い南アメリカ・フエゴ島で見たものは、広葉樹・南極ブナの縞枯れでした。
縞枯れは日本の針葉樹に起こる不思議な現象といわれてきましたが、アメリカのニューヨーク州
のホワイトフェース山でバルサムモミの広大な縞枯れも見てきました。
化石燃料を燃やし続けてきた結果、地球のすべての地で息絶え絶えと見られました。
救えるのは炭だと述べています。
本の注文は 日本河川協会 03-3238-9771 1000円
