モンゴリナラ救え・日本の森を元気にする仲間たちin群馬県
≪開会式≫
2010年2月21日、桐生市林照寺でモンゴリナラを救う炭撒きを行いました。
当日は春を思わせる陽気で、気持ちよくモンゴリナラの林に入ることが
できた。
司会は熊森の川嵜さんは、松を5千万本失い、今度はナラ枯れです。虫だ虫だと言って薬で抑えてきました。私たちは炭で守ります。
「日本の森を元気にする仲間たちin群馬県」を代表して、宮下から挨拶を受けます。
「バンクーバー会場からようこそ林照寺会場にお越しくださいました。今日は生きた化石にもたとえられる貴重なモンゴリナラを助けます。
先日JRホームに美しい女性が転落しました。電車が進行する中、一人の男性が飛びこんで女性の手足をそろえて寝かし、自分は待避しました」。私はこんな気持で今日の日を迎えました。
日本の森が息絶え絶えです。
ナラ枯れの原因を国は虫(カシノナガキクイムシ)が運ぶナラ菌と断定していますが、それは誤りのようです。松で失敗しナラ枯れで再び過ちを繰り返しました。
土壌が駄目になっているのです。
広葉樹を失えばその後に森は残りません。
下草刈りをしながらナラに聞いてみました。
「あなたを助けたいのですが」。ナラはいいました「いまナラ大丈夫」。
モンゴリナラを助けましょう。
≪紙芝居・SOSモンゴリナラ≫
宮下みどりさん絵、宮下正次文の紙芝居が上演されました。
日本列島は1億5千万年前まで大陸とつながっていました。
その後の本列島は沈み込んでしまったが、"足尾島"呼ばれる吾妻山一帯は沈まなかった場所です。
「桐生市植物誌」をまとめた佐鳥英夫さんと津久井芳雄さんはリストにミズナラを加えました。翌年この会に入った須藤志成幸さんは「こんな低い所にミズナラがあるわけがない」とナラガシワに訂正しました。
しかしナラガシワは関東地方には分布しないことが分かって、標本を送って同定してもらうことにしました。前川文夫先生からはミズナラでいいでしょう。東大の倉田悟教授殻はモンゴリナラの回答が寄せられました。
佐鳥さんは4年後、吾妻山でドングリを拾いました。それはまさしくモンゴリナラでした。このときの喜びを「飛び上がる気持ちだった」と言います。
≪木の様子と炭撒き方法≫
開会式会場で激しく胴吹きをしたコナラを見つけました。
参加者200人にドングリを探してもらいました。一つも見つけることがで
きませんでした。コナラは少なくても一年置きにドングリの実をつけますが、このところ実をつけていないようです。
このコナラは根元付近から多くの新しい芽を引き出しています。
長いこと酸性雨を受けて、土壌はミネラルを失い、酸性雨を中和できなくなっています。
土壌が酸性に傾くと、土壌中からアルミニウムが溶け出し、大切な栄養分・リン酸と手を結んでしまいます。リンの働きが無くなり、実が作れなくなります。
≪モンゴリナラはどれ≫
一歩林を入るとモンゴリナラの一号に出会う。
足元に落ちる大きな葉と小さな葉を拾ってもらった。
大きな葉を掲げて下さい。全員モンゴリナラを見つけました。
木を見上げるとコナラに比べて、枝の数が少なめです。
今日はモンゴリナラを中心に炭を撒きますがコナラ・サクラ、アカマツにも炭を撒いてやって下さい。
≪炭カンパ≫
炭は2トンを超えました。多くの方から炭カンパが寄せられました。名前を記して感謝申し上げます。
*南牧村森林組合副組合長岩井久雄*群馬県木炭協会東支部支部長小林武夫*国際ロータリークラブ桐生西*尾瀬製炭須藤金次郎*関東燃料古澤明夫*水資源機構草木ダム菅理事務所*南牧村カーボンマテリアル*熊森群馬支部*関根紀明*星野*林照寺*渋木幸子(敬称略・順不同)