2010年3月アーカイブ
一級建築士神埼隆洋さんの本です。
第一段のベストセラーに続くもの。
集成材が強いとされてきた国のデータに疑問を感じ実験しました。
今多くの住宅で用いられているホワイトウッドの集成材とヒノキの無垢材を、埼玉県産業技術
総合センターに持ち込んで実験しました。
結果はヒノキ無垢材の大勝です。倍の力がありました。
それもそのはず、ホワイトウッドの集成材は120度という高温で乾燥させ、接着材で張り付けた
ものです。
さらに死に節や、白太の入る耳付き材も実験しました。これも予想に反して強い結果が出ました。
漆喰の家は「空気がきれい、深呼吸したくなる」とお客さんの反応です。
漆喰は燃えない、汚れない、傷まない。
材の節は欠点でななく、ヒビが入って強くなる。
「本物の家を求める人のために」とあります。
ダイヤモンド社
学名はQuercus serrata subsp. mongolicoides H.ohba としています。
モンゴリナラの様なコナラの亜種としています。
これに対し、愛知教育大の芹沢俊介教授はフモトミズナラをコナラではなくミズナラの変種として命名しています。
学名はQuercus crispula blume var mongolicoides(H.ohba)Seriz.
モンゴリナラの様なミズナラの変種としています。
このようにフモトミズナラに二つの学名が付いてしまいました。
モンゴリナラがフモトミズナラと命名されたことに対し、研究者の中から疑問が生まれています。
「フモトミズナラとしながら、学名がなぜコナラの亜種となるのか」
「コナラの亜種は分かりません」
「名古屋大学の広木昭三先生はトウカイナラが良かったかな」
「埼玉県立自然博物館の須田大樹・星野義延氏は北関東と東海の低標高に分布するフモトミズナラについて葉の側脈、鋸歯形、葉長と葉身幅などについて比較している。その結果はミズナラよりも大陸系のモンゴリナラと類似していた。堅果の形態についてもミズナラと明らかに違いがあり、モンゴリナラに関する諸文献の記述と共通点が多かった」
「コナラとは、葉柄の長さ、葉裏の毛の有無、堅果の縦横比、殻斗の鱗片の高さなどで多くの
点で異なっていた」としています。
日本はその昔大陸とつながっていました。その後日本列島が沈みこみましたがこの桐生地区は足尾島と呼ばれ沈まなかった区域です。
桐生地区の植生の約40%が大陸系の植物で占められています。(桐生市植物誌)
モンゴリナラも当然この中に入ります。
私が韓国雪岳山(そらくさん)で見たモンゴリナラは桐生のモンゴリナラと同一でした。