宮城県、福島県境に地場エネルギーの高い山があというので、下見に行ってきました。
中腹に広がる広いスギの造林地で人が杉の木に張り付いていたので聞いてみました。
クマハギの被害が起きてきたので細いロープを幹に縛り付けているという。
クマハギによるスギ、ヒノキなどの皮ハギ被害が近年急速に広がってきました。
共通して言えることは、雪国地帯で6月の樹液の流動が活発になると起き、しかも造林地
の中で一番太く、元気のよい木の皮をはいでいます。
なぜクマなどの皮はぎ被害が起きてきたのかは明らかにされておりませんが、次のような
ことが考えられます。
山は酸性雨によって栄養失調になり、クマはミネラルが不足してきました。
ミネラル不足を体で感じとったクマは、ミネラルのしっかりした深いところまで根を伸ばす樹木
からミネラルを求めたのでは。雪国では特にミネラル不足になり実が作れなくなってきました。
樹液の流動が活発になる時期に荒皮を剥ぎとり、その下の形成層を食べています。クマは
腹の足しにはなりませんが、ミネラル補給しているものと考えられます。